高齢者と高血圧の関係
高齢者と高血圧
高齢になるほど、高血圧の人が増えてきます。
例えば高血圧の患者数を年代別にみますと、30歳代では男性23.1%(女性 7.6%)であるのに対し、40歳代では40.4%(20.8%)、50歳代では51.3%(40.9%)、60歳代では60.4%(56.7%)、70 歳代では68.9%(64.9%)と増加していることがわかります。
ところがその一方で、高齢者の高血圧にはさまざまな特徴があることは、あまり知られていません。そのため「高齢なので仕方がない」と放置していたり、日常のちょっとした注意を知らずにいて、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気を引き起こす例が少なくありません。では高齢者の高血圧には、どのような特徴があるのでしょうか。
- 血圧、とくに最高血圧(収縮期血圧)が高くなりやすい。
- 血圧が高いわりに、脳の血流量が少ない。
- 血圧変動のリズムが乱れやすい。
- 糖尿病を併発するケースが多い。
- 温度差などの影響で、脳卒中や心臓病を起こしやすい。
こうした特徴を知っておき、日常の血圧を上手にコントロールすることが、脳卒中などの予防にはとても大切です。