尿毒症性脳症
どんな病気か
腎不全に伴う脳症を尿毒症性脳症といいます。
一般に急速に腎不全が進行した時に起こりやすく、多くは急性腎不全の患者さんにみられます。
原因
脳症の原因は不明ですが、尿毒症に伴う毒性物質が神経伝達を損ったり、脳酸素の消費量を減少させたりすることによると考えられています。
症状
症状は他の 代謝性脳症と基本的には同じです。初期には集中力や注意力の低下がみられ、次第に症状の日内変動や意識レベルの動揺を特徴とするせん妄状態を起こします。
神経症状としては四肢の 振戦(震え)や羽ばたき振戦、顔面や四肢のミオクローヌス、てんかん発作などがみられます。
進行すると昏迷、昏睡などの深い意識障害を示すようになります。
治療の方法
尿毒症性脳症の症状は、透析することによりにすみやかに改善します。