寄稿コラム 第19回 『認知症には脂肪酸!?』
前回の脂肪コラムではたくさんの種類の脂肪酸があり、その中でも不飽和脂肪酸の中のオメガ3が身体に良いという話をさせていただきました。
そのオメガ3以外にも今注目されている脂肪酸があります。
それは「中鎖脂肪酸」です。
脂肪酸って何?
「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」は炭素結合の有無で分けられますが、
この炭素結合以外にも、炭素の鎖の長さによって「長、中、短」と分けています。
その中の中鎖脂肪酸は直接肝臓に運ばれるので効率よく分解され、オメガ3などの長鎖脂肪酸と比べて5倍のも早いことが分かっています。
そのため低栄養状態の方へ効率良くエネルギーを摂取させるためなどに使われています。
アルツハイマーの予防、改善に中鎖脂肪酸!
認知症の約7割はアルツハイマーとのデータがあります。
そのアルツハイマーは異常なβアミロイドというタンパク質が蓄積したり、脳自体が委縮することで起こると言われていますが、もう一つ「ブドウ糖が上手く取り込めない」ことがわっています。
このブドウ糖が上手く取り込めないと、脳は栄養不足になり、さらに認知症が進んでしまうことが懸念されます。
そこで中鎖脂肪酸の出番です!
中鎖脂肪酸はブドウ糖の代わりになるケトン体を多く作り出さるため脳の栄養不足を改善できるのではと言われています。
ココナッツオイル
そんな中鎖脂肪酸は一時話題となった「ココナッツオイル」に含まれているので、ココナッツオイルをとると認知症を予防できる!と言われています。
また予防だけでなく、実際に記憶が改善されたとの報告もあります。