寄稿コラム 第16回『こりが身体の悩みの根本原因!?』
肩こり、腰痛、アトピーなど身体のことで悩んでおられる場合、
『自覚している』『自覚していない』に関わらず「こり」というものはあるものなのです。
また、感じない、自覚できないということは苦痛を感じないため、
一見『心配ない』と思いがちですが、そのような状態からすべての病気は始まるといっても過言ではありません。
少し考えてみてください。
こりがある→循環が悪い→組織に酸素や栄養が届きにくい・老廃物(毒素)を排泄できない
→エネルギー不足・老廃物(毒素)の蓄積→筋肉や内蔵弱る→さらにこりができやすくなる
という悪循環が生まれてきます。
特に肩のこりというのは脳への血流量を低下させやすく、
脳機能の低下(認知症、うつなど)も引き起こします。
ただのこりから広がっていくと全身の筋肉だけではなく、脳や内臓への悪影響もでてきます。
結局気づいていても気づいていなくても起こっている現象は同じなのです。
気づいていなければ知らないうちに悪化してしまいます。
まずは、難しく考えずに肩こりをほぐしていきませんか?
対処方法
こりがある事による悪循環を説明させて頂きましたが改善策としましては、
微小循環の改善が必要になってきます。
微小循環とは、身体の隅々にまで行き渡っている毛細血管の流れの事です。
この流れにより、私たちは細胞に酸素や栄養を補給し、同時に老廃物を受け取り、元気な状態を維持していきます。
微小循環の流れを良くするには、漢方を利用する事も効果的です。
桂枝茯苓丸という漢方は微小循環の改善に役立つ事がわかっています。
運動での改善策としましては、肩のゼロポジションという姿勢を活用します。
ゼロポジションとは、肩甲骨面で、かつ、肩甲棘と上腕骨がまっすぐ一直線になる肢位で肩の周りの筋肉の緊張が最も少なくなります。
こういう姿勢です。
その位置で最初は仰向けになり、出来るだけ脱力を意識し、手をぶらぶらーっと振ります。
ポイントは力みを感じないように気持ちよく振る事です。力が入ってくる感じがすれば1回手を下ろしてリセットします。
最初は10秒×6セットから始め、慣れてくると秒数やセット数を気にせずに行っていきます。
仰向けでコツを掴むと、座位や立位など仕事や家事の合間に行ってください。
手を振るとじわーっとした感じがしてきて、微小循環が改善されているのがわかりやすいと思います。
応用編
下肢も同時に行うには仰向けになり手足を天井に伸ばし、同じように出来るだけ脱力した状態で手足を振ります。
腰の痛い人は最初から無理をしないように注意してください。
腰を反らないようにも注意し両足上げるのが辛ければ、最初は片足ずつ始めます。
これも最初は10秒×6セットから始め、慣れてくると秒数やセット数を気にせずに行っていきます。
手足の微小循環を同時に改善していく事ができます。
毎日のこりを溜めずにすぐに流していきましょう。
溜めなければ症状の改善も早く、予防にもなり、美容でのプラス面も大きいですよ。