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高血圧と隠れ脳梗塞

隠れ脳梗塞の大半を占めるラクナ梗塞は、なぜできるのでしょうか。その原因として、もっとも重視されているのが高血圧です。
一般に、血圧(とくに収縮期血圧)が高いほど、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)による死亡リスクが高くなります。収縮期血圧が10mmHg上がるごとに、男性で20%、女性で15%、脳卒中のリスクが高くなるとされています。
しかし、血圧がちょっと高めという程度であっても、油断はできません。その状態が長く続くと、脳の細い動脈への負担が積み重なって、動脈硬化が進みます。その結果、血管が狭まったり、詰まったりして、ラクナ梗塞となります。小さな血栓が移動してラクナ梗塞となるものもありますが、ほとんどは動脈硬化(細小動脈硬化)によるものです。
ラクナ梗塞は高齢になるほど増加し、70歳以上では約30%にみられます。しかし、働き盛りの世代でも少ないわけではなく、60歳代で約25%、50歳代で約12%、40歳代でも約5%にみられます。ただし、これは血圧が正常な人をふくむ平均値なので、高血圧グループに限定すると各世代とも約2倍に増えます。
このことからも、①高血圧であること、②その状態が長く続くことが、隠れ脳梗塞(ラクナ梗塞)の重要なリスク因子であることがわかるでしょう。
さらに、高血圧に加えて糖尿病や高脂血症を併発していると、動脈硬化が進みやすいことから、ラクナ梗塞のリスクがより高くなることも指摘されています。