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予防のためにできること

高血圧性脳症や脳出血を予防するためには、以下が大切です。

(1)高血圧を放置しないこと
(2)急激な血圧上昇を防ぐこと

  1. 高血圧を放置しない定期健診などで高血圧やその予備軍と診断されたら、放置せずに定期的に病院で検査を受けることが、予防の基本です。とくに頭痛や吐き気、めまいなどがある場合は、軽い症状であっても、高血圧性のものかどうかなど、原因を把握することが大切です。
    仕事が忙しかったり、悩み事などがあったりすると、気づかないうちにストレスによって高血圧状態が続いていることがあります。ストレスは自律神経系にも影響を及ぼすため、脳血流の調節機能が低下し、高血圧の影響を受けやすくなります。自宅でも毎日、血圧測定をする習慣をつけ、日々の血圧や体調に気を付けるようにしましょう。ストレスを解消するために、週に3~4回は運動をしたり、楽しめる趣味をもつことも大切です。
    また、睡眠時に大いびきをかく人は、気道が閉塞して呼吸がうまくできず、脳の血液中の二酸化炭素濃度が高まって血管が拡張し、頭蓋内圧の上昇をまねきやすくなります。その典型が、睡眠時無呼吸症候群ですが、重症化すると脳出血や脳梗塞を起こすリスクが、健康な人の3倍以上になることが報告されています。大いびきを家族や友人などから指摘された場合は、早めに受診して治療を受けるようにしましょう。
  2. 急な血圧上昇を防ぐスポーツの応援や言い争いなどで興奮すると、血圧が急上昇します。また、入浴時にいきなり熱い湯につかったり、トイレで強くいきんだりしたときにも、血圧が一時的に急上昇します。
    こうした血圧の急上昇は、脳出血の大きなリスクとなります。実際に、スポーツ観戦時や入浴中、あるいはトイレで脳出血を起こして倒れるケースは少なくありません。とくに高血圧で頭痛もある方は、前章で説明したように脳内に血腫ができ、高血圧性脳症になっている可能性もあるので、十分に注意しましょう。
    日常生活では、気持ちにゆとりをもち、あわてて行動したり、怒って興奮したりしないように心掛けることも大切です。

一般に、脳出血や脳梗塞は、毎日1合以上のアルコール(ビールで大瓶1本程以上)を飲む人や、タバコをよく喫う人でリスクが高くなります。たとえば、1日に40本のタバコを喫う人の発症リスクは、タバコを喫わない人の約4倍にもなります。
アルコールを控えめにし、禁煙をするだけでもリスクを下げることができることを知っておきましょう。