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頭痛はありふれた病気です。

頭痛のほとんどは命にはかかわらない「こわくない頭痛」ですが、一部には放っておくと命にかかわる「こわい頭痛」があります。これを区別するのはとても大事なことです。

どうすれば「こわい頭痛」を見分けられるのでしょうか?
頭痛には、大きく分けて二通りあります。
一次性の頭痛、つまりいわゆる頭痛持ちの頭痛と、脳などの病気によって起こる二次性の頭痛です。

「こわい頭痛」と「こわくない頭痛」

一次性の頭痛持ちの頭痛は、特に病気で起こるわけではない「こわくない頭痛」です。

代表的なものとして、片頭痛(偏頭痛)、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。

片頭痛(偏頭痛)は、ズキンズキンと痛むタイプの頭痛で、多くは頭の片側に起こります。

発作的に起こりしばしば吐き気を伴う、とてもつらい頭痛です。周期的に起こり、仕事の妨げになったりします。人によっては何かチラチラするものが見えてから頭痛が起こります。

緊張型頭痛は、肩こりを伴うことが多い頭痛です。
いわゆる「けんびき」のある人によく起こります。頭痛の中で最も多いもので、片頭痛がズキンズキンと脈動感があるのに対して、重苦しく、締め付けられる感じがする頭痛です。また、ストレスの影響が大きく、パソコンを長時間使用する人や、運転手さんにも多い頭痛です。

群発頭痛は、頭痛がある期間に集中して、片目の奥に起こるもので、七転八倒するほどのたまらない痛さです。男性に多いのも特徴です。

 

脳などの病気で起こる二次性の「こわい頭痛」の代表格は、くも膜下出血です。

典型的な症状は「今まで経験したことがない突然の激しい頭痛」で、意識を失うこともあります。しかし頭痛があまり目立たないこともあり、注意が必要です。痛みを伴わない場合も、ガーンとする衝撃感、気が遠くなる感じや、めまい感などの異変が、いきなり起こることが特徴です。

くも膜下出血の患者さんの多くは救急車で病院に運ばれます。しかし、脳外科の外来をしていると、年に数人は歩いて外来を受診されるくも膜下出血の方がおられます。軽度のくも膜下出血はCTでも診断がつかないことがあり、その場合はMRIや腰椎穿刺の検査が必要となります。
当初は風邪と考えられたものが実はくも膜下出血であったと言うこともありうるため、突然の頭痛を自覚したときは、すぐに脳外科にかかるのが良いです。
その他の二次性の頭痛としては、脳腫瘍によるもの、髄膜炎、低酸素血症、高血圧、頭蓋骨・頸・眼・耳・鼻・副鼻腔・歯・口の病気によるものなどがあります。

一次性の「こわくない頭痛」と二次性の「こわい頭痛」とを見分ける注意点

  • 突然の頭痛、今まで経験したことがない頭痛
  • いつもと様子の異なる頭痛
  • 日に日に頻度と程度が増していく頭痛
  • 今までは頭痛などなかったのに、50歳を過ぎて初めて起こった頭痛
  • シビレ・マヒなどの神経症状を伴う頭痛
  • 癌などの病気を持っている方の頭痛
  • 精神状態の変調を伴う頭痛
  • 発熱・嘔吐などを伴う頭痛

これらが当てはまる場合は、「こわい頭痛」でないかどうか、一度専門医のいる病院やクリニックで診断を受けられてはいかがでしょうか。