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病気のサインは数多くありますが、私たちが最も不安になる症状の1つが“頭痛”なのでは…。 頭痛その頭痛には上手に付き合わざるを得ない『機能性頭痛』と、脳やその他の部位の疾患のサインとして現れる『症候性頭痛』があります。実は、この症候性頭痛の中に、見逃すと生命にかかわる怖いケースが含まれているのです。未然に回避するための頭痛サインをよく覚えておきましょう。.

<ハンマーで殴られたような頭痛>

この表現をされるのが脳卒中のひとつで、脳動脈瘤が破裂して起きる『くも膜下出血』です。激烈な頭痛に襲われ、加えて、おう吐したり、意識を失ったり、けいれんを起こしたりします。さらに、うなじから首にかけて硬くなる頚項部硬直も起きます。この場合は、すぐに救急車を!…救急車で運び込まれた人のうち3 分の1は社会復帰できるまでに回復し、次いで3分の1は日常生活で身体に何らかの障害を残しています。そして残り3分の1は寝たきりか死亡というのが今日の状況です。
ところが、社会復帰した人に聞くと、約30%の人が、「ハンマーで殴られたような」というサインの数日前に、「風邪のときのような頭痛があった」というのです。これはくも膜下出血の軽症が起きています。この頭痛は軽症でも“何時何分から痛みが始まった”とか“服を着替えているときから頭痛が始まった”と発症時期が明確です。このようなときは、軽い頭痛と放っておかず、すぐに脳神経外科で定評のある病院でCT(コンピューター断層撮影)を撮ってもらいましょう。

<吐き気、おう吐、手足のしびれ、言葉の障害などを伴う頭痛>

頭部を打撲したときに緊急を要するのが急性硬膜下血腫(きゅうせいこうまくかけっしゅ)や急性硬膜外血腫(きゅうせいこうまくがいけっしゅ)です。これらは頭痛の域を越えているので救急車で運ばれることになります。ところが、そのときは何の問題もなく安心していると、2週間から数ヵ月後に頭痛、吐き気、おう吐などの症状がでてくることがあります。これが、慢性硬膜下血腫です。頭蓋骨におさまっている脳は硬膜、薄いくも膜、軟膜に包まれています。その硬膜と脳の表面をつなぐ“橋静脈”が傷つき、数週間ほどかかって血腫ができ、症状がでてきます。もちろん、これは生死にかかわります。
頭部を打撲した場合は、打撲時にCTを撮って検査するだけではなく、2~3週間後に症状に関係なくCTを受けることが生死を分けることになります。

<朝方に痛みが強くなる頭痛、おう吐>

これは脳腫瘍の代表的な症状です。脳腫瘍には多くの種類がありますが、とりわけ患者の多いのが髄膜腫と神経膠腫(しんけいこうしゅ)。髄膜腫は脳と脊髄を包む髄膜の一部が膨らみ、硬い良性の腫瘍ができます。一方、膠腫はゼリー状の腫瘍で、脳のあらゆる部分にできるたちの悪い腫瘍です。どちらも初めのうち頭痛の症状は目立たないものの、腫瘍が大きくなるに従って、次第に強くなります。頭のどこが痛いというより、頭全体が重苦しく、四六時中痛みます。そして、特徴的なのが“朝方により痛みが
強くなる”ことです。このような脳腫瘍による頭痛は、一度始まったら治療するまで止まりません。これも特徴です。1~2週間ずっと途切れずに頭痛が続くような場合は、脳神経外科を受診しましょう。