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変形性膝関節症は年のせいばかりではない!

 膝の痛みを引き起こす病気はいろいろあるものの、膝痛最も多いのが『変形性膝関節症』。60歳以上の高齢者に患者さんが多いとあって、「加齢」に伴って起きる、つまり、原因は「年のせい」として片付けられています。

たしかにその点は大いにあるものの、40代から症状が始まっているケースもあります。 変形性膝関節症を正しく理解すれば、生活習慣を改善することで、症状に苦しんだり車椅子生活になったりすることも避けられます。 要介護、寝たきりにも結びつく変形性膝関節症のメカニズムを説明します。

膝関節は大腿骨と脛骨を結ぶ関節で、この二つの骨が直接ぶつからないように、各先端部分は弾力性のある関節軟骨でできています。さらに、二つの関節軟骨にクッションの役割をはたすのが半月板です。 軟骨が擦り減ると人間の体が反応して余分な骨、骨棘(こつきょく)ができ、ツルツルだった関節面がデコボコになり動くと痛みを起こすようになります。また、炎症を起こし、膝に水がたまるケースもあります。

症状は、「目覚めて動き始めに膝が痛む」、「立ちあがろうとすると膝が痛む」というものから、進行するとともに「ジッとしていても膝が痛む」というさらに辛い状態になっていきます。この変形性膝関節症は、加齢以外にもなりやすい人が分かっています。

肥満傾向にある人

膝にかかる体の圧力は体重の3~5倍。体重70kgの人であれば、膝に210~350kgの圧力がかかります。肥満気味、肥満の人はそれだけ膝への負担が大きいのです。

運動不足の人

脚の筋力が衰えていると膝にかかる負担が強くなります。

O脚

日本人は90数%がO脚。O脚の人は脚の内側に負担がかかりやすいのです。

女性

男性に比べて筋力が弱いことのほか、女性ホルモンの影響も指摘されています。

両親のどちらか、もしくは2人とも変形性膝関節症

遺伝的要素が影響していることも分かってきました。

重い荷物を扱うことが多い

腰のみならず膝にもより大きな圧力が加わります。

激しいスポーツで膝を損傷した

激しいスポーツで半月板や靭帯を損傷してしまうと、30代でも変形性膝関節症になります。 変形性膝関節症は徐々に進行するので、早期に治療を行えば、軟骨の変形を遅らせることもできます。 変形性膝関節症の予防・改善は「肥満解消」「適度な運動」が、まず大事なこととなります。予防であればすぐに行動に移せますが、すでに膝の痛みがある場合、整形外科で正しい診断を受け、変形性膝関節症であれば、そこで指導を受けるのが基本です。 筋力トレーニングとしての運動は、プールでのウォーキングがおすすめです。浮力があって膝にはやさしいので推奨されています。あとは、大腿四頭筋を強化するストレッチ法を症状に応じて行うとよいでしょう(※)。軽症の場合は、大腿四頭筋に筋力がつくだけで膝の痛みが解消します。 痛みを抑えるには、「非ステロイド性抗炎症薬」の外用薬、内服薬などや「ヒアルロン酸の関節内注射」が行われます。それと同時に、O脚の矯正に作用する「足底板(靴の中敷タイプと足に装着するタイプがある)」や「サポーター(膝関節の負担を少なくする)」を使ったりします。ただし、サポーターを常に装着しているとサポーターに頼ってしまい、筋力が低下してしまうので、専門医の指導をしっかり受ける必要があります。