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日本人の死因の第3位が『脳卒中』。その脳卒中は「脳出血」と「脳梗塞」に分けられます。1975年までは脳出血患者が多かったのですが、それ以降、脳梗塞患者が増え、今日では脳卒中の62%が脳梗塞で占められています。20140511_802043

 

増える脳梗塞…。これまでは「救われても後遺症が残る」病気でしたが、最近は“早期治療”を行うことで、より少ない後遺症でとどめられるようになってきました。それには脳卒中で倒れた場合、吐物で窒息しないように気をつけ安静にして救急車を待ち、一刻も早く医療機関に運び正確な診断をして治療を開始することが重要です。

救急で運び込まれた医療機関で脳梗塞の診断をするとき今は、どのタイプの脳梗塞なのか、そこまで診断をするようになりました。これがその後の治療のカギを握るからです。脳梗塞は脳の血管が詰まって、その先へ血液が流れないことで脳細胞が死んでしまう病気です。詰まる原因はひとつではなく、大きく3種類に分けられます。

(1)心臓病が原因で、心臓にできた血栓が血流に乗って脳に流れていき脳血管を詰まらせてしまうのが『心原性脳梗塞症』。

(2) 高血圧が主な原因で、細い脳血管を刺激し続けると血管壁が肥厚して詰まってしまうのが『ラクナ梗塞』。

(3) コレステロールが酸化して血管壁に入り込み、血管壁が粥状化(アテローム=おかゆのようなドロドロ状態)して、その結果血管の内側が狭くなり、粥状化した部分が破裂して血管が詰まってしまうのが、よく知られている『アテローム血栓性脳梗塞』。

MRI検査やCT検査を行って3種類の中のどのタイプかを診断し、最適な治療方法を選択します。

心原性脳梗塞症

血栓溶解療法 + 抗凝固療法

ラクナ梗塞

抗血小板療法 + 抗凝固療法

アテローム血栓性脳梗塞

抗血小板療法 + 抗凝固療法

このほかに、2001年から、脳細胞に悪影響を及ぼす活性酸素を除去する脳保護薬を使う『脳保護療法』も行れ、早期治療の成果をより高めています。
早期にこれらの治療を行ない、発病から3時間以内に血流が再開できるか否かが、その後の状態を大きく左右します。最近では、3時間以内に血流が再開するケースが増え、後遺症の少ない患者さんが増えるようになってきました。