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どんな病気か

サルコイドーシスは原因不明の多臓器疾患です。
若年者と中年に好発し、両側肺門リンパ節、肺、眼、皮膚に病変を示すことが多い特徴がありますが、肝臓、 脾ひ臓、 耳下腺、心臓、神経系、筋肉、骨や他の臓器が侵されることもあります。
診断は臨床症状および胸部X線写真の異常に加えて、病変部の組織を採取し、組織学的に壊死を伴わない 類上皮細胞肉芽腫が証明されれば確実になります。
既知の原因による肉芽腫と、局所性サルコイド反応はサルコイドーシスとは診断しません。
肺サルコイドーシスとは、肺にサルコイド結節が存在する疾患ですが、肺門リンパ節や 縦隔じゅうかくリンパ節にも同時にサルコイド結節が多く合併します。

原因

原因は不明ですが、アレルギーあるいは免疫反応が背景にあると考えられています。

症状

日本人では、症状は 霧視(視界に小さなゴミのようなものが見える)が多く、サルコイドーシスの多くの患者が前眼部ぶどう膜炎を合併することから、眼科から内科に紹介されます。
また、ごくまれに発熱、倦怠感、体重の減少などの症状があります。痛みを伴わない皮膚結節、皮下結節、筋肉内の結節、頸部、 腋窩、 鼠径部にリンパ節の 腫脹(はれ)を自覚することもあります。

治療

サルコイドーシスは、約50%は自然に治る疾患なので、日常生活に支障がなく、重要臓器の障害もなく進行性でなければ、経過観察とします。
眼の障害は基本的には点眼ステロイド薬を使用し、改善がなければ内服ステロイド薬を使います。
重要臓器の障害として、心臓サルコイドーシスがあります。これは伝導系の異常や心筋へのサルコイドーシス結節がその病態の中心です。
また、腎サルコイドーシスでは腎機能不全、神経サルコイドーシスでは、顔面神経麻痺、 視神経炎、 視床下部下垂体異常、 髄膜炎などがみられ、このような重症例ではステロイド薬の内服治療が必要です。
ステロイド薬に反応しない症例や中年以降の女性の発症例では、治療が長期間に及ぶ傾向があります。

病気に気づいたらどうする

霧視を自覚し、頸部、腋窩、鼠径部にリンパ節のはれを自覚したり、皮膚、皮下組織、筋肉に結節を自覚し、それらに痛みがない場合には、サルコイドーシスの可能性があります。
日本人の場合、重症例は多くないので深刻になる必要はありませんが、眼病変、心臓、腎臓、肺などの重要臓器の障害の程度を見極めて治療が必要かどうかの決定をしなければなりません。
呼吸器内科専門医のいる病院を受診して、治療方針を決定します。