よく検索されるキーワード :

どのような病気か

肋骨骨折は、胸部外傷のなかで最も多くみられる損傷形態です。
肋骨の折れるメカニズムには2種類あり、ひとつは外力が直接肋骨に作用してその部位が折れるもので( 直達外力)、もうひとつは外力が加わった部位から離れた場所で肋骨が折れるものです( 介達外力)。
前者では肺損傷を、また後者では心・大血管損傷を合併する可能性が高いとされています。
一般に、年少者では肋骨に弾性があるため肋骨骨折を起こしにくく、その反対に高齢者では肋骨がもろくなっているため、比較的小さな外力でも簡単に肋骨骨折を起こすことが知られています。
左右に12対ある肋骨のうち、肋骨骨折の好発部位は第4~8肋骨で、それより上部の肋骨骨折では 胸郭の出口付近の血管損傷を、またそれより下部の肋骨骨折では肝臓、 脾臓、腎臓などの 腹腔内臓器損傷を、それぞれ合併しやすくなっています。
また、胸骨骨折は通常、相当大きな外力が前胸部に作用した場合にみられ、胸骨のすぐ裏側にある心臓が、胸骨骨折の際に 圧挫され、 心挫傷(外力による心臓の損傷)や心破裂を起こすことが知られています。
胸骨骨折は一般に横骨折で、骨折部の 尾側骨片が 頭側骨片の下に潜り込んでいることが多くみられます。

原因は何か

肋骨骨折は、交通外傷や高所からの墜落などの大きな外力によるもののほか、スポーツ外傷や暴行などによっても発生します。
また、まれにはゴルフのスイングに伴って肋骨骨折を引き起こすことがあります。
一方、胸骨骨折は、野球のボールが飛んできて前胸部に当たったり、自動車運転中の事故でハンドルに前胸部を強打するなど、強い外力が前胸部正中に作用した時に発生します。

 

症状

肋骨骨折では、骨折部位に一致した 疼痛および 圧痛、 腫脹、皮下出血が現れ、骨折部を軽く圧迫した時に 軋轢音(骨折部で骨がきしむ音)が生じることがあります。
また、呼吸運動に伴って疼痛が強まるため、患者さんは骨折部のほうに体を曲げ、呼吸の時に患部の胸郭があまり動かないようにする姿勢をとることが多くなります。
胸骨骨折では、骨折部位に一致した疼痛および圧痛、腫脹、皮下出血が現れるほか、胸骨を上から下へ軽く圧迫した時に骨折部に段差が生じます。