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パーキンソン病と間違えられやすい『本能性振戦』

   手の震えがあるので受診し、難病のパーキンソン病と診断されて治療を受けていたら、実は『本能性振戦』だった、というケースがあります。両疾患とも震えが症状に出るので間違えられやすいのです。
事実、神経内科の専門医の間からもパーキンソン病と間違えられているケースがかなりあるのではと指摘されています。正しく診断されて治療が行われないと、良くなるものも良くなりません。
本能性振戦とは、病名に「本能性」とあるように、原因がわかっていない病気で、ある種の体質なのでは・・・・と考えられています。
症状は患者さんによって違いはありますが、最も多い症状は「両手を伸ばしたときに手が細かく震える」「首が細かく震える」「声が震える」の3つの症状です。 『パーキンソン病』は、中脳の黒質というところにある神経細胞の変性によって起こる病気です。進行すると「振戦」「固縮」「動作緩慢」「姿勢保持障害」という特徴的な4大症状がそろってきます。この振戦という症状が本能性振戦と間違えられる原因なのです。正確に両疾患を診断するポイントは6点あげられます。

ポイント (1)

パーキンソン病の震えはからだの左右差があるのに対し、本能性振戦は比較的左右対称に出てきます。

ポイント (2)

パーキンソン病ははしを持っても震えることなくゆっくりではありますが食事ができます。一方、本能性振戦ははしを持つと手が震えて食事が難しい状態になります。

ポイント (3)

パーキンソン病は安静時に手が震えます。一方、本能性振戦は動作をしたときに手が震えます。

ポイント (4)

パーキンソン病には首の震えはありませんが、本能性振戦にはあります。

ポイント (5)

「歩行障害」「動作緩慢」はパーキンソン病にはありますが、本能性振戦にはありません。

ポイント (6)

家族歴はパーキンソン病にはありませんが、本能性振戦にはあります。

本能性振戦は症状が軽く生活に支障がなければ治療の必要はありませんが、生活に支障が出るほど症状の強くでる人は治療が必要です。