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どんな病気か

心臓を取り巻く心膜の炎症です。急速に心タンポナーデ(コラム)という状態が進行し、生命に危険が及ぶ場合があるので、迅速な診断が要求されます。

原因

原因のわからない症例(特発性)もしばしばみられます。
ウイルスなどの感染によることが多く、しばしば炎症は心膜にとどまらず、 心筋炎を併発することもあります。 結核や肺がんなどの悪性腫瘍、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫性疾患が原因の場合もあります。

症状

胸の痛みを訴えることがあります。ほかに胸痛を起こす狭心症や 解離性大動脈瘤などと鑑別が必要ですが、心膜炎の場合はあお向けで寝た時に呼吸や咳が強まり、座ると軽くなる傾向があります。
同時に発熱呼吸困難が現れることがあり、心タンポナーデの状態になっていると、血圧低下や意識レベルの低下などのショック症状が現れます。

治療の方法

(1)炎症に対する治療、(2)原因疾患に対する治療、(3)心タンポナーデに対する治療の3つを行います。
心タンポナーデを示す重症の場合は、治療および原因検索のため、心嚢液のドレナージ(チューブを挿入して排液する)が必要です。
細胞診で悪性細胞が見つかった場合は、抗がん薬を心嚢内に投与し、心膜の癒着を図ることがあります。結核が原因である場合は、抗結核薬を6カ月内服します。
後述する収縮性心膜炎への移行を予防するために、短期的にステロイド薬を併用する場合があります。
予後は原因疾患により異なります。

病気に気づいたらどうする

胸の痛みがある場合は、循環器専門医に相談してください。
肺がん、結核、膠原病などの全身疾患に合併する場合は、他科の医師と連絡をとりながら治療します。