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糖尿病の予備軍にも役立つ治療の知識

糖尿病とその予備軍の方は、成人の約27%にのぼります。とくに男性では33%を占め、3人に1人という高率です。
その一方で、健康診断などで「血糖値が高く、治療が必要」といわれながら、治療を受けていない方は約40%にものぼります(2011年国民健康・栄養調査)。
未治療の方が多い背景には、「糖尿病はすぐに命にかかわる病気ではない」という誤解があります。実際には、前章で紹介したように、糖尿病は脳梗塞の発症リスクを高め、命にかかわる病気なのです。
また、糖尿病の治療を受けると、「好きなものが食べられなくなる」といった思い込みをしている方も少なくありません。たしかにひと昔前までは食事制限が厳しく、献立を考えるのも大変でした。しかし最近は、食事療法の考え方が大きく変わり、食べられないものはないといえるほどです(血糖値が非常に悪化している場合を除く)。
献立についても、「食品交換表」にしたがって選べば、総摂取エネルギーを抑え、栄養バランスのよい食事を摂ることができます。「食品交換表」は、糖尿病の方だけでなく、「血糖値が高め」とか「肥満気味」といわれている方にも参考になるので、活用してみましょう。

糖尿病の改善に適度の運動が大切です。

中高年になると、加齢や運動不足、肥満などによって、インスリンの働きが悪化しがちです。運動をすると、骨格筋での糖の利用が増え、インスリン感受性が改善される(インスリン受容体の働きが良くなる)ことで、血糖値が低下します。また、肥満が解消されることも、血糖値の改善につながります。糖尿病の方はもちろんですが、予備軍の方も定期的な運動を生活のなかに取り入れるようにしましょう。

従来、血糖値の改善には有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)が効果的とされてきましたが、近年の研究から筋力トレーニングにも同様の効果があることが分かっています。自分がやりやすい運動を1回30分程度、週3日~4日を目安に続けましょう。

ただし、インスリンなどの薬物治療を受けている場合、運動をするタイミングによっては低血糖を起こすことがあります。原則として食事前の運動はよくありませんが、薬の量を調整する方法もあるので、かならず医師に相談してから運動をするようにしてください。