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四肢の筋肉、血管、神経組織は、筋膜や骨間膜などによって囲まれており、
この閉鎖空間をコンパートメントといいます。外傷などによりコンパートメント内の組織圧が上昇して循環不全を生じ、
筋肉、神経組織の壊死を来してくる病気をコンパートメント症候群といいます。
これが前腕屈側に生じたものをフォルクマン拘縮と呼びます。
コンパートメント症候群のなかでフォルクマン拘縮は最も頻度が高く、
上腕から前腕にかけての外傷や外部からの圧迫などにより生じた筋肉内微小循環障害のため、
前腕の筋群、とくに屈筋群が非可逆性壊死に陥り、その末梢に拘縮や麻痺を生じます。

原因は何か

前腕屈側の筋肉、血管、神経組織は強靱な筋膜や骨膜などで囲まれており、
この空間をボラールコンパートメントといいます。
上腕骨顆上骨折などによって血管が損傷したり、圧迫を受けると、
ボラールコンパートメント内の筋肉組織で阻血(血液が足りなくなる)
が起こって筋肉内に浮腫(むくみ)が生じます。
さらに静脈の閉鎖が加わって筋肉内圧を高め、さらなる循環障害を来すという悪循環を繰り返し、
筋肉への血液供給を極端に減少させることが原因で起こります。

治療の方法

動脈閉鎖後、フォルクマン拘縮が生じるまでの時間は
6~8時間といわれているので、適切な初期対応が重要です。
まずは、可能な限り骨折の整復やギプスで圧迫など阻血の原因を除去します。

改善がなければ緊急手術で筋膜切開を行い、内圧を減少させます。
陳旧例(古い病巣)では線維化した筋肉を切除し、再建手術が必要になりますが、完全回復は期待できません。