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どのような病気か

50歳以降に発症することが多く、いくつかの特徴的な症状がみられます。
手足が震える、筋肉がこわばる、動作が遅くなる、歩きづらくなるなどで、徐々に症状が進行し、10数年後には寝たきりになる患者さんもいます。有病率は、人口10万人に対し100人程度です。

症状

初発症状は、片方の手の震え(安静時振戦)や歩きづらさ(歩行障害)が多く、前かがみで小きざみに歩くようになります。
筋のこわばり(歯車様固縮)や手足の震え(振戦)は当初は片側だけですが、進行するにしたがって反対側にも現れます。
1歩目が出にくくなり(すくみ足)、歩幅も小さくなります(小きざみ歩行)。全体に動作が遅くなり(動作緩慢)、方向転換や寝返りが苦手になります。
歩いているうちに足が体に追いつかなくなり(突進現象)、姿勢の反射も障害されている(姿勢反射障害)ために前のめりの姿勢を立て直せずに転倒することもあります。
そのほか、表情が乏しく(仮面様顔貌)、おでこや頬が脂っぽくなります。自律神経系では、便秘や立ちくらみ(起立性低血圧)が現れます。
精神症状として、うつ状態もみられることがありますが、一般には知能は正常に保たれます。

治療

治療の基本は、抗パーキンソン病薬の内服治療です。中心になるのはドーパミンの前駆物質レボドパ(L‐ドーパ)で、脳内で減少したドーパミンを補充します。
しかし、長期使用によって効果が減弱したり、血中濃度の変化に応じた症状変動(ウェアリング・オフ現象)、自分の意志とは無関係に口元が動いたり体がくねる不随意運動(ジスキネジア)が現れることがあります。
また、吐き気、不整脈などの合併症も認められることがあります。

病気に気づいたら

手の震えには、いくつかの種類があります。
パーキンソン病に特徴的な安静時振戦、手を伸ばした時などにみられる姿勢時振戦、頭や手の震えが緊張で強くなる本態性振戦、 甲状腺機能亢進症に伴う振戦などがあれば、神経内科のある専門の医療機関を受診することが必要です。
日常生活では、転倒による骨折や便秘などの予防が大切です。また、病状が進行して長期臥床した場合も、 仙骨部などの床ずれ( 褥瘡)や肺炎(誤嚥性肺炎)が生じる可能性があるため、その予防が重要となります。