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アルコールと脳血管疾患との関係

脳血管疾患では、アルコールとの関係に、興味深い報告があります。
それは脳梗塞と脳出血の違いです。
厚生労働省の研究班の調査によれば、日本酒を毎日平均1合未満(ビールなら大瓶1本未満)飲む人は、たまに飲む人(月に1~3回程度)と比べて、脳梗塞の発症率が4割も少ないことがわかったのです。
つまり適量のアルコールは、脳梗塞の予防効果があるといえます。
ところが、脳出血については逆の結果が出ています。毎日1合未満飲む人でも、たまに飲む人の1.83倍も発症率が高いのです。
同じ脳血管性の病気でありながら、なぜこんな違いが起こるのでしょうか。
それはアルコールの性質に理由があります。
アルコールには、血液をサラサラにする働きがあります。アルコールを飲むと血液が固まりにくくなるので、脳梗塞の予防には一定の効果があります。しかし、反対に出血しやすくなるため、脳出血やくも膜下出血は起こりやすくなります。
アルコールは両刃の剣で、プラスにもマイナスにもなるのです。
ただし、毎日3合以上のアルコールを飲んだ場合は、脳梗塞、脳出血ともに急増します。いずれの場合も、飲みすぎないことが大切だといえます。