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認知症と似た症状の病気とは、どのようなものか。

早期受診が大切なもう一つの理由に、認知症とほかの病気とを峻別することがあります。というのも、認知症とよく似た症状を示す病気がほかにたくさんあるからです。
例えば、正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫などです。
正常圧水頭症は、何らかの原因で脳の髄液の流れが悪化し、脳室が拡大する病気です。認知症とされる人のうち5~6%が、実際にはこの病気だと考えられています。
もう一つの慢性硬膜下血腫は、脳の硬膜の内側に少しずつ出血が起こり、血腫ができるものです。お年寄りの場合には転倒して頭を打ったあと、しばらくして起こることがあります。
どちらも脳の一部が圧迫されて障害を受け、認知症と似た症状が起こりますが、手術などによって治療することができます。
また、老人性のうつ状態、ビタミン不足による栄養障害、薬による副作用、肝臓や腎臓などの障害、不眠など、思いがけない病気によっても認知症と似た症状がみられることがあります。とくにお年寄りの場合は、ちょっとした感染症(例えば膀胱炎など)によっても情緒不安定になり、記憶や言動があやふやになったりすることもあるのです。
こうした病気の多くは、適切な治療を受ければ治すことができます。それだけに、「もしかしたら認知症?」と感じたときは、「年だから仕方がない」と決めつけるのではなく、受診して検査を受けるようにしましょう。